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アスリートへ向けた話!  

 

人の身体には大小合わせて430種類以上の筋肉が存在していて、これは体重30%~40%に相当します。内臓を形作る筋肉(平滑筋)と運動する筋肉(骨格筋)があり、それぞれの筋肉は数千から数十万本の筋繊維が束になって形を作っています。

 

運動により筋肉に負荷をかけると、筋繊維はごくごく小さい傷がミクロン単位でつき(条件によって筋繊維数の増加も起こる)、その傷を修正することで筋肉がついていくといわれています(超回復)。

超回復は大体24時間~48時間くらいかけて行われ、その間に筋肉の材料になるたんぱく質をしっかりと摂取すること、筋肉の合成がスムーズに行われます。

 

一昔前までは筋トレ後45分以内にプロテインなどのたんぱく質を補給することが重要などといわれていましたが、筋トレ後にこだわることなく、1日のうちで満遍なくプロテインなどのたんぱく質を摂取し、常に身体に(主に血液中の)たんぱく質濃度を高い状態で保っておくことが需要です。

 

重いバーベルを持つなどの筋肉への物理的刺激や、運動による乳酸などの筋肉への代謝物の蓄積が起こることによる科学的刺激、成長ホルモンやテストステロンなどの、ホルモン分泌による刺激、一時的な筋肉への酸素不足による刺激など、筋トレに付随する様々な刺激が筋肉を太くするという命令になり、筋肉が合成されるスイッチが入ることによって筋肉は太くなっていきます。

 

具体的には、ヘビーウェイトトレーニング(物理刺激)、スロートレーニング(科学的刺激)、加圧トレーニング(科学的刺激)、ショートインターバルトレーニング(科学的刺激)、ハイインシティトレーニング(物理的+科学的刺激)など、いろいろなトレーニング方法が存在します。

 

それぞれ刺激の種類は違いますが、筋肉を限界まで使う、もう筋肉を動かせないところまで追い込むというのが共通する筋肉への刺激なので、科学的トレーニングの行きつく先の、最後の最後は気合や根性がものをいう世界になる。

 

 

トッププロのトレーニングを担当していると、トレーニングする本人の精神力次第で限界が変わってくることがよくあるので、気合も筋トレには重要だよというアスリートへ向けたブログでした。